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医療現場での活用事例

Jade Counseling Room 臨床心理カウンセリングルーム

 

 

コンセプト

看護師の資格を持つ臨床心理士が営むカウンセリング・ルームの設計。

人を部分ではなく全体性でとらえるホリスティック☆ なスタンスで、患者の治療および健康回復、改善のサポートをするというクリニックの方針に沿い、からだと空間の相関関係を踏まえ、

 「空間がいかに人に働きかけ、癒すことができるか?」

を計画の中で表現する。

 ・安心して治療を受けられる空間。

 ・クライアントのエネルギーバランスをグラウンディング☆に導く。

 ・サポートするスタッフが働きやすく、疲労をリセットできる空間。

を空間をつくる諸要素:プロポーション、建材、光のデザイン、色彩計画、香りの設計etc...を考慮して、具現化する。

プロジェクト概要

看護師の資格を持つ臨床心理士が営むカウンセリング・ルーム

 セルフケアのためのアイテムや書籍を購入できるショップ。

ワークショプやプロのための勉強会などが行える多目的スペース。

 

【 照明計画 】

人の物理的存在(肉体)も精神的存在も光の影響を多く受けている。

心の治療をするカウンセリング・ルームでは、光の扱い方にも細心の

注意が必要である。

治療の内容、患者の状態によっても変化が求められる。

自然光と人工光のバランス、コントローラーの設置など、光のあり方がクライアントの治癒、治療者、スタッフの仕事をサポートする。

 

【 色彩計画 】

色彩が心身にもたらす影響を活用しながら、プロジェクトのコンセプトを空間の中で実現する。

治療前の待ち時間は、緊張をほぐし、セッションルームでは、治療の内容に適したカラーで、クライアントを迎い入れる。

 

【 香りの設計 】

「香り」という要素をプラスする前に、換気に十分配慮することは大前提である。

その上で、心身のバランスをとり、殺菌・抗菌作用や消臭作用のある香りを上手く取り入れることで、

空間をより清浄かつ豊かなものとできる。

自浄作用があり、香りのある建材の使用、マイナスイオンを発する植物の設置、

心を和らげる香りのプランツや花(フレッシュ・アロマテラピー)、

よりダイレクトに働きかけるエッセンシャルオイルの活用など。

変容のプロセス

このプロジェクトは、「空間がいかに人に働きかけ、癒すことができか?」をコンセプトとしている。

クライアントが臨床心理士のもとを訪れ、セッションを受けて再び外に出るまでの間に、空間も治癒のサポートとなるように、動線を考察した。

「クライアントは、セッションを受けて生まれ変わったようになるので、セッションルームを出た時に、まだ治療を受けていない人と顔を合わせないように、パテーションを置いてほしい。」との臨床心理士からの要望に、「部屋への入り口と出口を変え、別ルートでレセプションに戻るようにしてはどうか?」と提案した。

そうできればベストであるとのこと。これが、このプロジェクトの根幹となった。

エントランスから入り、再び外へ出るまでのクライアントの変容(治癒のステップ)を図式化した。

外界の影響が妨げとなるセッションもあるので、カーテンまたはブラインドでクローズできるようにする。

天井は、高すぎず、低すぎず、

安心感を与える空間に。

(CH : 2500mm)

セッションルームで要となる

「光のパッサージュ」

:セッションによりクライアントの状態が変容し、部屋をでるまでのアプローチは、吹き抜け空間。ハイサイドライトからの太陽光に包まれながら出口からレセプションへ向かう。

エントランスと風除室は、吹き抜け空間。

トップライトの下には、ダイナミックに花やグリーンを活けられるように壁づけで、大振りの花器が設えてある。

SESSION ROOM

DIRECTOR'S

ROOM

COURT

RECEPTION

WAITING AREA

SHOP

WbR

ENTRANCE

LAVATORY

治癒

変容のプロセス

脚注☆  ホリスティック:  ホリスティック(Holistic)という言葉は、ギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス  (Holos)」を語源としている。 そこから派生した言葉には、 Whole(全体)、Heal(癒す)、  Health(健康)、Holy(聖なる)…などがあり、健康-Health-という言葉自体が、もともと「全  体」に根ざしている。☆  グラウンディング:  グラウンディングとは、文字通り、地(ground)にしっかりと足をつけて、根を張って安定して  いるような状態、心身のバランスがとれ、安定し、現実を受け入れて生きている状態である。  心理的な問題を抱えセッションルームを訪れる人々をエネルギーの観点から捉えると、グラウンデ  ィングしていな場合がほとんどである。この点は、臨床心理士と同意見であった。  クリニックの創設計画と建築プロジェクトに共通したテーマである。  臨床心理士は、治療的アプローチからクライアントをグラウンディングに導き、治療が行われる空  間をグラウンディングを促すように設計デザインすることで、相乗効果を生み出す。